だからドラマは嫌だ
タイトルどおり私はドラマが苦手だ。
嫌いとかじゃない苦手なのだ、ドラマに限らず映画も本も。
今日は久しぶりに自宅で夕食を食べた。
久しぶりだったから忘れていた。避けようのないチャンネル争い。
他の人間はドラマを見ようと提案し、いつものように私はそれを却下した。
結局、バラエティ番組に落ち着いたが内心とても焦った。
わたしは、ドラマが苦手だ。理由はうまく言えない。
医療ドラマは楽だ、ご飯時に見ることができないと言えばいい。
問題はそれ以外。
なぜ、みたくないのか。これは、私自身も不思議だ。
予告編なんかは楽しく見ることができる。
むしろ、短い映像やコマーシャルを見て楽しみだこれは見逃せないと思う。
ただ、いざ本編が始まるとこれが見れない。
録画などしていざ見ようといわれてもなんだか気持ちが萎えてしまう。
考えられる理由はいくつかある。
ひとつは、導入が苦手。
ドラマの冒頭不自然に挿入される説明台詞や、視聴者のためだけに作られたシーンが苦手だ。なんだか申し訳なくなる。だれに?そんなものは知らない。
でもとにかく苦手だ。
だけどそれを、全部なくしちゃうと話は分からなくなっちゃう。その矛盾もヤダ。
ふたつめは嫉妬。
脈絡も何もないがわたしは、小説家になりたい。あるいは、絵本作家、または、脚本家。とにかく物語を作りたい。
だからすでに出来上がりつつあるストーリーに対して、自分でも知らないうちに勝負を挑んでしまうのかもしれない。ストーリーを楽しむ一方で続きの展開を予想してしまう。それで、勝手に疲弊してしまうのだからバカみたいだ。
だからドラマは嫌だ。
それなのに、今夜は見てしまった。それもいつのまにか夢中になっていた。
哀れだ。
気が付いたら馬鹿みたいに泣いていた。
だからドラマは嫌なんだ。
勝手に心の中に入り込んで、さんざん人の心をかき乱しておいて時間が来たらさっさと消えてしまう。決してそちらに連れて行ってはくれない。
だから嫌いなんだ。どうしたって、惹かれてしまう。なのに、